夏の終わりに、松山へ行ってきました。降り立ったのは松山空港。愛媛の空の玄関口で、市内までの距離がとても近いことで知られている空港です。とはいえ、初めての土地で、しかも夕方の到着となると、「繁華街まではどうやって行けばいいんだろう」と少しそわそわしてしまいます。
結論から言うと、松山空港から市内へは、伊予鉄バスの「松山空港線」に乗るのがいちばん簡単でした。乗り換えなしで、繁華街のど真ん中まで運んでくれます。
ただ、実際に乗ってみると「これは事前に知っておきたかった」と思うポイントがいくつかありました。特に、ICカードのチャージ場所と、バスのりばの番号の謎です。この記事では、空港に降りてからバスに乗り、市内で路面電車に乗り換えるまでの流れを、そのまま記録しておきます。
松山空港から市内へは伊予鉄バスの「松山空港線」
到着ロビーを出て、そのまま歩いた先にバスのりばがあります。ここから出ているのが、伊予鉄バスの松山空港線です。

このバスの良いところは、松山市駅や大街道といった繁華街を通って、そのまま道後温泉まで行ってくれることです。松山観光の中心地は、だいたいこの路線上に並んでいます。ですので、宿がどこにあっても、たいていは「このバスに乗って、どこかで降りる」で解決してしまいます。乗り換えなしで繁華街まで行けるというのは、大きな荷物を持っているときには本当にありがたいものでした。
料金は、私が乗った2026年8月時点で1,000円ポッキリ。現金でも乗れますし、ICカードでも乗れます。そして後で詳しく書きますが、ICカードで払うと980円になり、20円だけお得です。金額としてはささやかですが、小銭を数えずに済むという意味では、ICカードのほうが圧倒的に気楽でした。
いちばんの注意点は「ICカードのチャージ場所」
さて、ここからが本題です。ICカードが使えると分かって安心したのですが、残高が足りないと気づいた瞬間がいちばん焦りました。
空港の中でチャージしようとして、まず目に入るのはセブン銀行のATMです。交通系ICカードのチャージができるので、多くの人がここを目指します。……が、結構並んでいました。到着便が重なる時間帯だと、前に何人も並んでいて、しかも一人あたりの操作時間もそれなりにかかります。バスの発車時刻が迫っているときに、この列の最後尾に付くのは、なかなかの精神力が要ります。
困ってインフォメーションカウンターで聞いてみたところ、お姉さんが教えてくれたのが、ANAのカウンターの向かい側にあるファミリーマートでした。

コンビニのレジでICカードにチャージできるというのは、知識としては知っていました。それでも、旅先の空港で、しかも並ばずにできるというのは盲点でした。やり方はとても簡単で、レジで「ICカードに◯◯円チャージしたいです」と伝えるだけです。カードを渡して現金を出せば、それで完了します。
しかも、ここが地味に助かったポイントなのですが、お釣りが出る形でも大丈夫でした。「ちょうどの金額を用意しないといけないのかな」と身構えていたのですが、そんなことはありません。千円札を出して1,000円だけチャージしても、きちんとお釣りを返してもらえます。
ATMの列を横目に、コンビニでは数十秒で済ませられました。空港でICカードのチャージが必要になったら、まずコンビニのレジを探す。 これは覚えておいて損のない小技だと思います。
のりばは「3・4・5」— 番号が3つもある理由
チャージを済ませて、いよいよバスのりばへ向かいます。インフォメーションのお姉さんに「のりばは3番、4番、5番です」と言われたとき、正直「どれなの?」と思いました。ひとつに絞ってほしい、というのが本音です。
でも、実際に行ってみて理由がわかりました。同じ時間帯に、松山空港線のバスが数台まとめて到着するのです。だからのりばもひとつでは足りず、3番・4番・5番と並べて使われている、というわけでした。

さらに面白かったのが、運転手さんたちが、待っている乗客を行き先別に振り分けていたことです。列に並んでいると声をかけてもらえて、どこまで行くのかを聞かれます。そこでの分かれ道になっていたのが、道後温泉まで行くのか、それより手前の市内で降りるのかという点でした。
私が乗ったときは、先頭のバスが道後温泉まで行く便のようでした。ただ、この並び順や割り振りは、その日その時間の便によって変わる可能性が高いと思います。ですので、のりばに着いたら、自分で番号を探すよりも、運転手さんに行き先を伝えてしまうのがいちばん早いです。私も結局、そうやって案内してもらいました。
3つの番号を言われたときは不親切だと感じてしまいましたが、現場を見れば、あれはむしろ「このあたり一帯がのりばですよ」という意味だったのだと納得しました。
降車ボタンが見つからない!先頭の席に座って自己申告
無事にバスに乗り込んだあと、もうひとつ小さな不安がありました。降車ボタンが見つからなかったのです。
普通の路線バスなら、窓際や手すりに押しボタンが付いています。でもこのバスでは、少なくとも私が座った位置からは見当たりませんでした。空港連絡バスは停留所が限られているので、全部の停留所に停まる運用になっている可能性は高いと思います。実際、私が降りたときも、特に何もしなくても停まってくれたのかもしれません。
ただ、初めての土地で「乗り過ごしたらどうしよう」という不安には勝てませんでした。そこで取った作戦が、とにかく先頭の席に座ることです。運転席のすぐ後ろに座っておけば、いざというときに声をかけられます。実際、降りる停留所が近づいたところで「降ります」と口頭でアピールして、無事に降りることができました。
スマートなやり方ではないかもしれません。でも、不安なときは遠慮せずに先頭の席に座って、口で伝えるのがいちばん確実です。運転手さんも慣れた様子で対応してくださいました。
市内に着いたら、路面電車に乗り換え
私は繁華街で降りて、そこから路面電車に乗り換えました。松山の街には路面電車が走っていて、これがまた旅の気分を上げてくれます。
バスを降りた場所から電車の停留場までは、それほど歩きませんでした。空港からのバスが、路面電車の走る通り沿いを進んでいくので、乗り換えの動線はとても自然です。ここでもICカードが使えたので、空港のファミリーマートでチャージしておいて本当によかったと思いました。チャージは、バス代の分だけでなく、その先の乗り継ぎまで見込んで多めにしておくのが正解です。
持ち物・準備で役立ったこと
今回の移動を振り返って、用意しておいてよかったもの、次は用意しようと思ったものをまとめます。
- 交通系ICカード バスも路面電車も使えて、しかもバスは20円安くなります。小銭を数えなくていい安心感は、荷物が多いときほど効いてきます
- 残高チェックの習慣 飛行機に乗る前、出発地の空港にいるうちに残高を見ておけば、到着後にチャージ場所を探し回らずに済みます
- 千円札 ファミリーマートのレジでチャージするとき、現金があるとスムーズです。お釣りも出るので、きっちりした金額でなくて構いません
- 降りる停留所名のメモ 運転手さんに行き先を伝えるとき、スマートフォンの画面や紙を見せられると確実です
次に行くなら変えたいこと
いちばんの反省は、チャージを現地で慌ててやったことです。出発前に残高を確認して、必要なら家の近くでチャージしておけば、あのATMの列を見て焦ることもありませんでした。
もうひとつは、バスに乗る前に、行き先をはっきり伝えること。今回はたまたま先頭のバスが道後温泉行きでしたが、これは日によって変わるはずです。のりばの番号を自分で当てにいくのではなく、最初に運転手さんへ聞いてしまう。それだけで、余計な不安がまるごと消えます。
最後に、乗ったらすぐ、降車ボタンの有無を確認すること。あるならあるで安心ですし、ないなら「声をかける前提」で席を選べます。次はもう少し落ち着いて座れそうです。
まとめ
松山空港から市内へのアクセスは、身構えていたよりずっと簡単でした。ポイントを整理しておきます。
- 市内・道後温泉へは伊予鉄バスの松山空港線が便利。 乗り換えなしで繁華街まで行けます
- 料金は1,000円ポッキリ、ICカードなら980円。 もちろん現金でも乗れます
- ICカードのチャージは、セブン銀行ATMよりコンビニのレジが早い。 ANAカウンター向かいのファミリーマートで、金額を伝えるだけ。お釣りも出ます
- のりばは3・4・5。 同じ時間に数台来るので、番号を探すより運転手さんに行き先を伝えるほうが早いです
- 道後温泉まで行くか、手前で降りるかが振り分けの基準。 先頭が道後温泉行きとは限りません
- 降車ボタンが見つからないときは、先頭の席に座って口頭で伝える
空港に降りてから宿にたどり着くまでの時間は、旅のなかでいちばん緊張する時間かもしれません。でも、チャージさえ済ませておけば、あとはバスに乗って座っているだけです。同じルートをたどる方の、小さな安心材料になればうれしいです。
なお、料金や運行の内容は変わることがあります。おでかけ前に、伊予鉄の公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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