乳癌#6:全摘か温存か悩みます

乳がん
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温存できる状態なのに、悩んだ

遺伝子変異はなかったため、疾患側の乳房を温存するか全摘するかという選択に絞られました。幸いなことに、温存できる大きさと場所でした。「それなら温存一択では?」と思われるかもしれませんが、そう簡単には決められないのが、この悩みの難しさです。

全摘の場合は乳房再建も選択肢に入りますが、私は余計な痛い思いをしたくなかったので、同時再建は希望しませんでした。最終的には温存手術を選びましたが、その判断に至るまでにかなりの時間がかかりました。


全摘か温存か、それぞれのメリット・デメリット

検査がゆっくり進む分、たくさん考える時間がありました。最初は「全摘して再建すれば何も心配いらない」と思っていましたが、再建もなかなか手間と時間がかかります。じゃあ「全摘してそのままにすれば完治で将来安心」とも考えましたが、それはそれで踏ん切りがつきませんでした。

温存手術には放射線治療がセットでついてきます。3〜5週間、ほぼ毎日病院に通う必要があり、仕事を休むつもりがない私には大きなネックでした。全摘すればその必要はなくなります。しかし、病変が小さくて温存できるのにわざわざ全摘する必要があるのか……。

堂々めぐりを繰り返す中で、「とってしまうと元には戻せないから、迷うなら温存の方がいいんじゃないかな」という一言が、最終的な判断の決め手になりました。


乳房の写真を撮って気づいたこと

手術前に乳房の写真を撮ったことも、この判断に影響しました。それほど胸にこだわりはないつもりでしたが、撮影を通じて意外に自分の小さな胸を気に入っていることに気づきました。大きさではないのです。

この気づきが、温存を選んだ背中を最後に押してくれた気がします。


温存を選んで決めたら、前に進むのみ

温存を選択した以上、放射線治療のスケジュールを考えなければなりません。仕事の代わりをお願いする同僚への調整、入院準備——そういった日々が始まりました。

今となって振り返ると、温存手術を選んで本当によかったと思っています。上手な先生の温存手術は仕上がりがとてもきれいで、言われなければ手術したとわかないくらいです。


同じ悩みを持つ方へ

温存できるのに全摘と迷っている方——特に非浸潤癌と予測されている方には、個人的に温存をおすすめします。局所の再発率に違いはあっても、遠隔転移のリスクには大きな差はないとされています。

もちろん、場所が悪くて温存の適応がない場合は仕方ありません。「乳房は必要ない」と割り切れる方はスッキリ全摘の方が不安がないかもしれません。ただ、後から再建を考えそうな方には、温存できるうちに温存することをおすすめしたいです。とってしまうと、元には戻せないのですから。

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